漢方では、人間の体が「気(き)」・「血(けつ)」・「水(すい)」の3つの構成要素で支えられていると考えられています。

 気は元気の源である生命エネルギー、血は体を作るための原料、水は体内の水分すべてを総称しています。

これら3つの構成要素が不足するか、滞ることによって6種類の体質に分類されます。

気虚ききょ)気が不足した状態

気帯きたい)気が滞った状態

血虚けっきょ)血が不足した状態

瘀血おけつ)血が滞った状態

陰虚いんきょ)水が不足した状態

水帯すいたい)水が滞った状態

各体質では気・血・水の三要素のバランスが崩れているため、体に様々なトラブルが生じると考えるのです。

たとえば気虚は気が不足していますから、疲れやすい、風邪をひきやすい、やる気が出ない、食欲がない、などといった症状が出るとされています。

漢方では患者の体質を判定して、不足したり滞っている状態を改善することにより、症状を改善するという手法がとられます。

気血水図